2020.08.18
【7月7日-8月7日】事業開発論:テクニカルスキルを開催しました
2020年度 コースB「事業開発論:テクニカルスキル」7月7日-8月7日(全6回)が行われました。コースAと同様に非常勤講師の東京工業大学の仙石慎太郎准教授による講義です。引き続きコロナウィルス感染防止対策の為、Zoom Web会議システムを使用しオンラインで開催されました.
事業開発論:テクニカルスキル コース概要 (各日 18:00-20:00)
第1講 7月7日㈫ ビジネスプランの要素と構成[イントロダクション]
第2講 7月10日㈮ 収益計画
第3講 7月17日㈮ 事業価値評価
第4講 7月24日㈮ 資本政策[演習課題の提示]
第5講 7月31日㈮ 演習:ブレインストーミング
第6講 8月7日㈮ 演習:発表[クロージング]
第1講では「ビジネスプランとは?」というテーマで、その目的、作成時の構成要素、要点について講義が行われました。また、株式会社ジーンクエストのビジネスモデルをフレームワークとして解説するという演習課題が次週に向け出されました。
第2講では、学部生の今堀弘佑君、富田蒼大君、木内貴浩君による上記のビジネスモデルキャンパス演習課題の発表からはじまりました。その後、企業においてどのように収益をモデル化し予測するかについての講義が行われました。また、株式会社ジーンクエストの事例を参考に、DTS遺伝子検査ビジネスの収益計画を策定するという課題が出されました。
第3講は、事業の現在価値の計算、分析方法について、幾つかの例題を用いて解説がありました。
課題演習
DTC遺伝子検査ビジネスを手掛けるGQ社について、下記の数値を求めなさい。
設定・詳細は、別添のExcelファイルを参照のこと
1. FY2022における資金調達額
2. 正味現在価値(NPV)(残存価値あり・なしの両方について)
第4講では、株式による資金調達の仕組みについて、立案例と注意点、ポイントについて詳しい解説がありました。
課題演習
・DTC遺伝子検査ビジネスを手掛けるGQ社について、以下の前提をもとに設問に回答ください。
-事業は順調に成長していますが、投資余力は不足し、成長の足かせになっていると感じます。
-将来は株式上場したいと思っていますが、M&Aによる売却の可能性もゼロとは思っていません。
-現在、会社の価値は25億程度と考えています。
-そこにあなたの会社の評判を聞きつけ複数の投資家と事業会社がやってきました。
・VCP社 「即決で御社に10億円投資します。ただ、会社の価値は15億円と評価しています。」
・VCQ社「2億円を投資させて下さい。事業価値は貴社の予測のままで結構です。」
・大手検査会社R社「将来のM&Aの可能性も考えていますので5,000万円投資させて下さい。」
設問① 経営者の立場から、各提案のメリットとデメリットを比較・検討してください。
設問② 他にどのような情報があればより正確に判断できるか、列挙してください。
第5講では、上記の課題について学部生の石亀龍虎君、安藤辰樹君が発表を行いました。その後、最終回に向け、4つのグループに分かれ、下記のテーマに基づいてブレインストーミングが行われました。
グループ演習・発表
あなたはDTC遺伝子検査ビジネスを手掛けるGQ社の経営企画部長です。以下の前提を下に、今後のビジネスプランを立案・発表してください。
前提 ・予測期間8年
・収益計画:第2講の演習を参考とする。
・事業価値評価:第3講の演習を課題とする。
・持ち株比率:第4講の講義を参考とする。
・事業開始時点では、親会社(事業会社)の持ち株が100%とする。
条件 ・DTC遺伝子検査ビジネス以外は行わないものとします。
・資金調達は全て株式で行うものをします。
・予測期間の最終年度において、株式公開(IPO)或いは事業売却(M&A)を行うものとします。
第6講では4グループによる10分間の演習発表と仙石准教授、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング・専務・大須賀俊宏氏、本学総合教育院の藤原孝男教授による講評が行われました。その後、本講義TA(Teaching Assistant)で博士後期課程院生の松木大樹君も加わり、4人による評価・選考が行われ、第4班のプレゼンテーションが最優秀賞に選出されました。
オンライン講義スライド例と仙石慎太郎非常勤講師による講義の様子


J-TEC専務の大須賀俊宏氏 藤原孝男教授による講評の様子
現在、下記のコースの受講生の申込み受付も行っています。
コースC アントレプレナーシップ基礎 10/8-11/19 申込締切 10/1
コースD アントレプレナーシップ応用 12/11-2/12 申込締切 12/4
コースE 社会実装論 10/16-11/20 申込締切 10/9
詳細はこちらをご覧ください https://www.siva.tut.ac.jp/blog/令和2年度
お問い合わせ先:
豊橋技術科学大学 EDGE-NEXT事務局 植松
e-mail: office@siva.tut.ac.jp
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