アントレプレナーシップ教育プログラム

活動報告

【6月1日】平成30年度第1回起業家育成セミナーを開催しました

 2018年61日(金)にビジネススクール主催の本年度第1回起業家育成セミナーを本学にて開催しました。

 EdgeNextプログラムの第2年度におけるベンチャー教育の学内浸透を目的とする同セミナーでは、先ず、寺嶋 一彦副学長・理事による挨拶、学内イノベーション政策の紹介、そしてアントレプレナーシップ教育の位置づけの説明がそれぞれなされました。

 基調講演として、株式会社プルータス・コンサルティングでエグゼクティブ・ディレクターを務める中川 卓也氏によって「大学発ベンチャーにおける資本政策の重要性と落とし穴」と題して最近の大学発ベンチャーの財務的課題と対応策に関して行われました。同社は、国内の大学発ベンチャーに関する金融工学を活用した企業価値評価に精通する企業です。要旨は、エンジェル投資以降のシリーズA・B・C、メザニン、そしてIPOに向かう成長カーブの初期では、不確実性の高さから、企業価値を過小評価してベンチャーキャピタルなどに株式発行される事例が国内では過去、多く見られ、金融工学を用いて妥当な企業価値を算定する必要性が強調されました。

 続いて、本年3月にインドのIISc(インド理科大学)での海外研修に参加した学部4年機械工学系の島津 颯太君によるインバウンド旅行者向けのwebツーリズムの事業計画が、また、同学年同系の吉井 武輝君によるAR(拡張現実)を用いたアプリケーション・ソフトウエアの事業計画がそれぞれ発表され、海外研修の感想も含めて、フロアーから質問やコメントが寄せられました。博士後期課程1年建築・都市システム学専攻のNyein Nyein Ayeさんからは、e-Bankingの事業計画、IISc訪問よってインドのトップスクールの教員・学生と情報交換して感激したこと、新規事業投資へのリアルオプション・ゲーム理論・ベイジアンMCMCを統合した方法論の適用にする研究の中間報告がなされました。

 最後に、総合教育院の藤原 孝男教授から、総括として、Nyein Nyein Ayeさんの統合型方法論は、中川氏の指摘した問題意識への対応可能性がある旨、指摘されました。また、今後の学内ビジネススクールの教育プログラム、名大のプログラムとの関係、学内外のコンペ、海外研修の計画などが出席者に紹介されました。

セミナー・ショット

  寺島副学長・理事の挨拶           中川 卓也氏のご講演 

   

 

  島津 颯太君の海外研修報告                  吉井 武輝君の海外研修報告

   

 

  Nyein Nyein Ayeさんの海外研修報告      藤原 孝男教授による総括

   

 

お問い合わせ先:

総合教育院

ビジネススクール事務局:植松

            e-mail: uematsu@las.tut.ac.jp

            ℡:0532-44-6964

        (月・火・木の各曜日の9:00から16:00)

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