アントレプレナーシップ教育プログラム

活動報告

【3月4日-9日】インド理科大学(IISc)へ研修#2

2019年34 – 9日の1週間、本学の博士課程1年(情報・知能工学専攻)の西脇裕作君、学部3年(建築・都市システム学系)の岡本亮太君の計2人の学生がバンガロールのインド理科大学(Indian Institute of Science: IISc)の経営研究科(Department of Management Science: DMS)でのアントレプレナーシップの研修プログラムに参加しました。これは前年度2018319 – 24日に続く第2回目の研修プログラムです。今回も、学生は学内の、前回よりもグレードアップしたファカルティー用のCentenary Guest Houseですが、来客用宿舎に宿泊させて頂き、深夜での空港までの博士課程院生Mr. Shivalik Singhによるpick-up、日3回の食事、そして学外研修への院生ガイド付きのタクシー代も相手負担で実施して頂きました。

IIScとはMOU2018年度に締結し、過去4年間にJSTさくらサイエンスの助成金でDMSから院生各10人を4回にわたって1週間のプログラムで受け入れてきました。そのため、かなりの学生は顔なじみで、各研究室の博士課程院生の研究概要の説明や、学外研修のガイドなどを快く引き受けてくれました。

3月4日(月)は、祝日にも関わらず学科長のProf. Parthasarathy Ramachandranへの表敬訪問の後、各研究室の博士課程院生の研究の概要説明と質疑が夕方まで行われました。

3月5日(火)は、バンガロールから2時間ほど離れたTumkurにある Gubbi Lab.Mr.Muraliのガイドで訪問しました。所長のDr.HS SudhiraはIIScの都市計画で博士号を取得し、小学生から高校生までを対象にした科学教育を社会起業家として実施し、地域政府のコンサルタントも引き受けています。Dr. Sudhiraは昨年度のプログラムでも科学コミュニケーションで講師を務めていました。最後にDr. Sudhiraの家族の経営する農業関係の工場を見学し、氏が社会活動を行う経済基盤を理解しました。

3月6日(水)は午前中に市内のco-working spaceの仏系NUMAを訪問し、CEOMs.Suoad Tenficheに会い、従業員からDataCityの事業計画の説明を聞きました。加えて、日本のprivate equityANEW Holdingsの阪口史保氏によるインドでのベンチャー投資の様子、ベンチャーKruitiBimbCEO Mr.Muthukumaraswamyによる旅行APIの事業計画、そして仏CNRSの宇宙政策担当の副ディレクターMs.I. Sourbé-Verger による宇宙事業ベンチャーの可能性について説明を聞き、質疑の時間を持ちました。午後は、本学側の参加者によるプレゼンとして、先ず、スーパーグローバル大学創生事業対象学生の岡本亮太君によるビジネスコンテストで発表した唾液による健康測定に関する事業計画と日本の文化に関する内容がIIScの教員・博士課程院生に向けて報告されました。続いて、リーディング大学院プログラム対象院生の西脇裕作君による同じくビジネスコンテストで発表した事業計画と現在、研究室で取り組んでいるロボットと人間との関係構築の研究内容が報告されました。さらに、予定外の藤原孝男教授によるベンチャーの可能性に関するベイジアンMCMC分析の応用に関する研究紹介がなされました。

3月7日(木)の午前中は州内の製薬工業会の会長でSrushti PharmaCEO Mr. Jatish N. Shethによる製剤の革新に特化した製薬企業の開発戦略について説明を聞き、その後、工場見学の案内をして頂きました。午後は、グループ企業内で、CNCなどの工作機械の組み立て事業をしているAMS Manufacturing Systemsの工場見学をさせて頂きました。

3月8日(金)は、午前中、Trans-Disciplinary Universityでの藤原孝男教授の講演が急遽アレンジされ、午後には、防衛・エネルギー・農業・医療などにハード・ソフトのセンシング・情報処置の各種システム開発を行うFabritronixを訪問し事業の説明を受けました。ISROへの訪問の予定が変更になりましたが、急遽有益な予定が準備され、インド人の柔軟性とスピードに圧倒されました。

3月9日(土)は、前学科長のProf. Bala Subrahmanyaと学科長のProf. Ramachandranによる今回の1週間のコースに関する総括が行われました。その後、両教授から参加学生に記念品の贈呈が行われました。午後には、土産購入用にショッピングモール、地元の特産品を購入できる通り、そしてそこの寺院に見学に行きました。深夜便に乗るために2人の博士課程院生が宿舎にpickupに来てくれました。

試験期間で多忙の中、多くの先生、ポスドク研究員、博士課程院生の人達が我々のお世話を親身にして下さり、大変感謝しました。

研修プログラムのスケジュール

3月4日(月)

学科長のご挨拶                                    各研究室の博士課程院生との議論

  

3月5日(火)

Gubbi Labs所長Dr.HS Sudhiraと面談         Dr.HS Sudhiraの科学教育プログラムの説明

  

3月6日(水)

岡本亮太君のプレゼン            西脇裕作君のプレゼン

  

藤原孝男教授のプレゼン                      仏CNRSのMs.I. Sourbé-Verger副ディレクターとの面談

  

ANEW Holdingsの阪口史保氏との面談                    仏系NUMA(co-working space)の様子

  

3月7日(木)

Srushti PharmaのCEO Mr.Jatish N. Shethの工場案内 工作機械メーカーAMSの工場見学

  

3月8日(金)

Trans-Disciplinary Universityでの藤原教授の講演 Trans-Disciplinary University/Registerへの記念品贈呈

  

Fabritronixへの訪問                                  Fabritronixへの訪問

  

3月9日(土)

前学科長Prof. Bala Subrahmanyaに記念品贈呈 Prof. Bala Subrahmanyaから西脇君に記念品贈呈

  

Prof. Ramachandranから岡本君に記念品贈呈  学科の中庭で博士課程院生と記念写真

  

市内の寺院で参加者と記念写真         市内の寺院でガイドの博士課程院生と記念写真

  

 

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